小田急線の激しい混雑について考える

 2024年度の小田急線の混雑率は世田谷代田→下北沢で140%である。この140%は大体肩が触れ合うか触れ合わないかぐらいの混雑であり、大して混んでるわけでもないように見える。しかし、この混雑率はあくまで平均であり実際は種別ごとにバラついてる。

 この記事では小田急線の混雑について詳しく考えてみようと思う。

 

7月に登戸駅で撮ったもの

目次

 

1.各種別ごとの混雑

 小田急線の通勤ラッシュでは各駅停車、通勤準急、通勤急行、快速急行があり、8時台後半だと通勤急行と通勤準急は急行と準急に変わる。小田急線での混雑は快速急行>通勤急行>通勤準急>急行>各停≒準急となっている。特に快速急行の混雑は他の種別より圧倒的に混雑している。

⑴各駅停車の混雑

 通勤ラッシュ時の上り各駅停車の行き先には町田行き、新百合ヶ丘行き(多摩線)、新宿行き、千代田線直通があり、ここでは新宿行きと千代田線直通を考える

 新宿行きと千代田線直通だと新宿行きの方が比較的混む。新宿行きは本厚木始発なのに対して、千代田線直通は向ヶ丘遊園始発であり、停車駅の数に差があるからである。

 新宿行きの最混雑区間は南新宿→新宿である。ここの区間代々木上原での通勤準急からの接続と、代々木八幡、参宮橋、南新宿の乗車客がいるため、混雑率は150%を超えることもある。小田急の各駅停車の混雑は急行停車駅に向けて混雑し、急行停車駅で一気に接続で空くというパターンが多い。

⑵通勤準急の混雑

 通勤準急は全て千代田線直通であり、登戸までは各駅に停車する。通勤準急の最混雑区間は経堂→下北沢であり、ここの区間では混雑率が160%を超えることもある。成城学園前と経堂での各駅停車接続客が主な混雑原因となっている。最混雑区間は経堂→下北沢だが、向ヶ丘遊園→登戸もそこそこ混雑する。新百合ヶ丘向ヶ丘遊園までの各駅は比較的利用者が多く、ここでも混雑率は150%近くになることもある。

 通勤準急は緩行線→急行線→緩行線と移動する。この仕組みはかなり良くできたものである。成城学園前緩行線を走っている各駅停車を追い越すために経堂まで急行線で走り、その後は快速急行を通すために緩行線に移る。また、登戸では快速急行と接続し、代々木上原でも快速急行に接続する。

⑶通勤急行の混雑

 通勤急行は全て新宿行きで多摩線始発である。この通勤急行は京王線に対抗するものとして、複々線化と同時に登場した。多摩センター、永山からなら座って新宿まで行ける列車だ。またこの種別の特徴は登戸駅の通過である。快速急行停車駅の登戸を通過し、快速急行との差別化を図っている。正直なところ、混雑する快速急行向ヶ丘遊園に止め、通勤急行を登戸に止めた方がいいような気もするが。

 通勤急行の最混雑区間成城学園前→下北沢で混雑率は約160%ほど。通勤急行も快速急行も所要時間は大して変わらないため、混雑を避けたい人にはうってつけだとも言えるだろう。通勤急行の混雑の原因は成城学園前での千代田直通各駅停車との接続である。各駅停車からの接続はかなり多く、通勤急行の列が反対側ホームの点字ブロックまで届くこともある。乗ってる側からしたら絶望的な光景だろう。

快速急行の混雑

 上り快速急行は全て新宿行きであり、小田原線始発と江ノ島線始発に分かれる。特に江ノ島線始発は相模大野の時点での混雑が激しい。江ノ島線始発の快速急行は、急行が相模大野で快速急行に変わったものであるが、江ノ島線の急行の混雑は本線に負けないレベルである。特に大和駅の混雑は激しい。中央林間で東急に乗り換える人がいるため、空くがその後の相模大野でまた満員電車になる。

 小田原線始発は海老名の各停接続と町田の通勤準急接続、新百合ヶ丘多摩線接続、登戸の各停接続、代々木上原の通勤準急接続がある。特に新百合ヶ丘多摩線接続は混雑の原因となる。江ノ島線始発は町田で各停接続、登戸で通勤準急接続となっており、接続量は小田原線始発より少ない。

 快速急行の最混雑区間は登戸→下北沢だが、通勤準急の接続がある快速急行では代々木上原→新宿も激しい混雑である。快速急行の中でも新百合ヶ丘7:56発は相当な混雑であり、初めに載せた写真はその列車である。登戸7:40〜8:10、7:08〜7:26、8:47に発車する列車は特に混雑する。

 町田駅では140〜170%新百合ヶ丘では160〜180%登戸では180〜200%、下北沢では150〜170%、代々木上原では130〜200%である。

2.各種別の混雑

 

町田

新百

遊園

登戸

成城

経堂

下北

上原

各新

100%

120%

130%

80%

80%

140%

140%

150%

各千

20%

40%

50%

120%

120% 

通準

100%

120%

145%

100%

130%

150%

140%

通急

100%

140%

160%

145%

150%

快小

160%

180%

200%

170%

180%

快江

170%

175%

200%

170%

130%

各新→各駅停車新宿行き 各千→各駅停車千代田直通

快小→快急小田原始発  快江→快急江ノ島始発

3.混雑しないダイヤを考える

 混雑を解消できるダイヤがあるなら、既に実行されてそうだが、一応考えてみる。目標としては全ての種別の混雑率を170%以下にすることとして考える。

 現段階では快速急行が170%超えの路線であるので快速急行の混雑を減らす方針で考える。

 まず初めに考えたのが各駅停車を減らすことだ。各駅停車を減らしてその分を快速急行に変えるということ。各駅停車の混雑率は150%程度までに抑えたいので、向ヶ丘遊園代々木上原は20分あたり3本にし、向ヶ丘遊園始発の各駅停車を20分に一度にする。それによって緩行線に余裕ができるので、半分の通勤準急を緩行線のみで運行でき、急行線に余裕ができる。あとはそこに快速急行を20分あたり1本増発すれば、快速急行の混雑は改善するのではないでしょうか。

 

 

4.おわりに

 この記事では小田急の混雑について考えてみた。複々線化で混雑が改善したとはいえ、快速急行は以前のように激しい混雑のままです。もし混雑を回避したいなら通勤急行か通勤準急を使うのが最適ですね。これらの種別ならどれかの車両は140%程度の混雑で済むはずなので。